ソーシャルディスタンシングへの違和感を電車の中で想う。

新型コロナの東京での感染者数が50人を超えています。国や都の自粛要請でいったん減りましたが、解除してまた増えています。

解除後、新聞は写真付きで映画館の再開を伝えました。座席は一人ぶん空けて、隣の人と接近しないよう工夫してあると報道したのです。これぞソーシャルディスタンシング。

しかしそれを見た時の私の違和感

私は月のうち約15日。仕事で都心に行きます。食品トラックの助手なので、在宅ワークはできません。自粛期間中も朝7時の電車に乗って現場に行き、そこからさらに数か所、電車で移動していました。

自粛の間は信じられないほど空いていました。電車も街も。
しかし解除されてからは人の数がグングン増え、映画館が再開して、一人ぶん空けたソーシャルディスタンシングの記事が出た頃、電車の中はすでに満員状態でした。

7人がけの座席に7人のサラリーマンが腰かけていたのです。
男の肩幅でびっしり7人。当然、密接ではなく密着です。スマホする人5人、寝ている人2。週末その数は逆転します。
毎朝、そんな光景を目にしていたので、映画館のソーシャルディスタンシング報道にはビックリして腰が抜けました

今の都心は、電車がターミナル駅に近づくと、人がドア付近に密集し、そのままエスカレーターへと、階段へと、人群れが団子になって移動します。

エスカレーターでも、ひとり前の人との距離は階段1個ぶん、右側のスぺースを私の体スレスレに駆け上がる人は後をたちません。
先日、私が前方3段を開けておいたら、右側を駆け上がって来た人が真ん中に入ってきました。
これはソーシャルディスタンシングです。あなたのために取っておいたものではありません。

とっくのとうにコロナ前の姿に戻ってしまいました。7月2日の発表では67人、解除後もっとも高い感染者数だそうです。そして3日は100人超えの107人…。

人数制限して苦境に立つ映画館があると思えば、電車の中で駅ホームで人群れが密接する都心。真昼の池袋サンシャイン通りは人でごった返していました。

コロナに感染したくない人は、もう一度ステイホーム。仕事と遊びを優先したい人は電車に乗って街中へ。そんな二極化が起こるのかもしれません。
私は月のうち半分は仕事があることに感謝しながら都心へ。もう半分は極力家の中にいます。

I prefer to stay home rather than go out.
私は外出するより、家にいるほうがいいな。
(ラジオ英会話テキスト2020年6月)

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