ルボックスの効きは、服用後10日めに現われた

「最短でも1週間はかかりますよ。
ルボックスが効き出すのは」と薬局の人に言われました。

私の過去の断酒経験から予測すると、深刻なウツ(禁断症状)が出るのは断酒3週間後。
あと1週間もありませんでした。(断酒17日後だったので)。
クスリを受け取ると、その場で1錠飲み、その後は指示通り1日1錠を夕食後に飲みました。
ウツ症状を乗り切る頼みの綱はコレだけでした。

ルボックスは脳内の
セロトニン濃度を高めるクスリ。

ここでルボックスという抗不安薬について簡単に説明します。
薬局がくれた紙にこう印刷されていました。
「うつ症状を改善するクスリです。
脳の機能を調節するセロトニンの働きを活発にします。」

セロトニンとは何かを補足説明すると、脳の中で作られる神経伝達物質のこと。
このセロトニン濃度が下がると、色々な精神症状が出ます。
とくに、うつ病や摂食障害(拒食症、過食症)があげられます。
うつ病で自殺した人の脳を調べると、セロトニン濃度が一般の人より低いことが明らかになっています。*参考資料『セロトニン欠乏症 キレる脳・鬱の脳をきたえ直す』有田秀穂著

この本では著者がウツの原因とされるセロトニンについて解説。
濃度を上げるために、どうすればいいかをアドバイスしています。

気分が底なしに落ちた時、
救ってくれたのがサンドウィッチマンの笑い。

残念なことに、ルボックスに即効性はありません。
なにしろ最短でも1週間待たなければならないのだから。
私の精神状態は上がったり下がったりで、
困ったことに突然ドーンと下がり、仕事で移動中の電車のなか、
暗い気持ちに耐え切れず、しゃがみ込みたくなることもありました。

そんな私を救ってくれたのが、サンドウィッチマンのコント&漫才。
笑いが気分を上げてくれるのは本当ですね。YouTubeの映像に何度救われたことか。
ウツ状態なのに、笑ってました。電車の中で。
とくに笑えたのが『ハチの巣駆除』と『建築士』。
いま思い出しても顔がニヤです。

ようやくウツ症状を脱することができたのは、私の場合、服用後10日めでした。
薬剤師が言ったのより数日遅れましたが、本当に気分が良くなりました。
クスリの力はスゴイと、その時は思いました。

向精神薬もアルコールも脳に作用する。
今から振り返ると、こうした向精神薬というのは脳に働きかけて無理やり気分を上げさせるのだと思います。
何か楽しいことがあって気分が良くなるのではありません。
努力して何かを達成したから満足感を得るのでもありません。
クスリが人の脳に作用してそのように感じさせるのです。

それはアルコールも同じです。数杯呑んだだけで気分が良くなって笑い出したり、
眠くもないのに眠くなったりするのは、脳に作用して、そのようにさせるのです。
向精神薬もアルコールも同類。
クスリで脳をいじくれば、脳はどうなるか。
そのことを肝に銘じて、向精神薬を利用しなければならないと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする