断酒と病院(クリニック)

断酒をして今日で28日(4週間)めです。
2022年10月10日から始めました。

私が病院へ行く理由
私は『断酒』を決行する前から、『減酒』を目的として精神科クリニックに通っていました(月1回)。
医者が出してくれる睡眠薬と抗不安薬をもらうためです。
この2つの薬は医者を通さないと手に入りません。

アルコールを毎日呑んでいる人が、休肝日のために飲酒をやめると夜眠れません。
そのことはアルコール依存症の方であれば経験ずみですね。
アルコールの力を借りて眠りに入っているのだから当然です。(つまり寝酒)。
減酒をするにしても断酒をするにしても、睡眠薬はおおいに役立ちます。(私の意見)。

私の場合アルコールをやめてしばらくすると、気分の落ち込み(ウツ症状)が離脱症状として現れます。
頭痛や寝汗も出ますが、一番イヤなのはウツ症状です。そこから浮上するためには抗不安薬が欠かせません。
頭痛薬ももらっています。市販のものより強力で安価です。健康保険適用だから3割負担で手に入ります。
しかしそれは初回の受診の時だけ……。

アルコール依存症の治療をする場合、
医療費負担(薬代も含む)は1割ですむ。

私は今3割負担と言いましたが、本当はそうではありません。
精神疾患(アルコール依存症を含む)の治療を受ける場合、『自立支援医療費制度』を利用することで、医療費は1割負担ですみます。

精神科あるいは心療内科で最初の回は3割負担で受診して、診断書(別料金)を作成してもらい、それを保健所に提出すれば、以後はこの制度を利用して1割負担ですみます。

1割負担にするには診断書を
書いてもらう必要がある。
この制度は節酒あるいは断酒を行なう者にとっておおきなアドバンテージになります。
ただ、診断書を書いてもらうのに4000円~5000円(別料金)かかります。

私の場合、最初に行ったクリニックで5000円。
今通っている別のクリニックで3850円かかりました。
2回目が安かったのは延長申請だったからでしょうか。

非課税世帯ならタダになる
延長申請をする時、保健所の職員に尋ねました。
「Q、高額所得者でも1割負担になりますか?」
「A、よほどの高額所得者でない限り1割負担です。非課税世帯なら全額、国民健康保険がカバーします」
つまり、医療費(薬代含む)がタダということ。
これも大きなアドバンテージです。

それにしても、どうして精神科の治療に限ってこんなにも手厚いサポートをしてくれるのか、気になる(勘ぐりたくなる)のは私だけでしょうか。
それはさておき、断酒を志す者として利用できるものは利用する、という立場で臨みたいと思います。

しかし私は、睡眠薬や抗不安薬などの『向精神薬』を利用するのは、あくまでも一時的な措置だと思っています。
アルコール依存症から脱するために、向精神薬依存になってしまったのでは、本末転倒だからです。
そこ(向精神薬依存)から抜け出すのには、ふたたび禁断症状と闘わなければなりません。

上原善広著『断薬記
内海 聡著『心の病に薬はいらない
松田史彦著『薬の9割はやめられる
などを読むことで、その苦しさ、つらさを知ることができました。
向精神薬を利用する前に、これらの著作に目を通すことをお勧めします。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。