ずっと長い間意味が分からず放置したままの英語がある。
「Die Hard」という映画のタイトルだ。原題がそのまま邦題になっている。
日本の配給会社はそれでも意味が通じると思ったのか。良い訳が見つからなかったのか。原題の音が良かったのか。どうでもよかったのか。
少なくとも、ここに一人の日本人が意味の分からないまま、最近まで放置していました。
dieは死。hardは強い、困難、厳しい…。
これを組み合わせると、死ぬほど強い、困難な死、死ぬのは厳しい。
映画の内容からすると、死ぬほど強いか? それでは意味が通らないね。
結局お手上げ。配給会社の無責任さにずっと呆れていました。
しかし、ようやく謎が解けたのです。
ヘミングウェイで学ぶ英文法(P80)から引用します。
「日本でもヒットしたDie Hardというアクション映画がありますが、このhardも副詞で「なかなか…ない」という意味を表しています。die hardは「なかなか死なない」「なかなかなくならない」という意味で(中略)、hardにlyをつけたhardly「ほとんど…ない」とほぼ同じ意味です。」
「Die Hardly」というタイトルであれば、多少なりとも日本人でも分かりやすかった? でもないかぁ。
つまるところ、あれだけ散々な目にあって何度も何度も殺されかけたのにもかかわらず、死ななかった男。
死なない男ジョン・マクレーン、というのをタイトルで伝えたかったわけだ。
っていうか、ネットで調べりゃ何十年も前に分かっただろうに!これだからアナログ人間は…